

松屋にもどってきて,デニッシュコルネ.石山パイよりも食べやすいし,こっちの方が好きかも.

梅雨の合間に,こうやって自転車に乗れるのは良いもんですね.
さて,標題の件です.
今年に入って,私がヒルクライムで気持ちよく走れているのは,もちろんSuperSixEvo のおかげではありますが,PowerCal のデータをうまく使えるようになったのが大きいと思います.
NHKチャリダーで竹谷さんも言ってますが,ヒルクライムでは「急斜面で上げすぎず,緩斜面で休みすぎない」のが平均時速を上げるコツです.
パワーメーターを持っていて,自分のFTPを知っていれば,1時間程度のヒルクライムはFTPを目標ワット数にして,一定ワット数で登り続ける事ができます.
緩斜面で楽し過ぎだなぁっと思ったらギアを上げてスピードを上げる...
急斜面で頑張り過ぎそうな時にペースをセーブする...
といった事が,感覚に頼らず,ワット数を見ればできるわけです.
実際,私も,ワット数一定を心がけるようにしてから,ヒルクライムの自己ベストを短縮できるようになりました.
で,ここまでは,パワーメータ活用一般論ですが,パワーメータもどきである PowerCal がヒルクライムに適していると私は主張したいです.もちろん他のパワーメータ機材より圧倒的に安いというメリットはありますが,それ以外でも,ヒルクライム競技におけるPowerCalの利点を挙げてみます.
PowerCal をヒルクライムで用いるメリット.
1.機材を選ぶ必要がない.
まぁ,これが一番の理由ですね.
普段,PowerTap のホイールを履いて練習をしている人も,ヒルクライムレースの本番では軽量ホイールを履きたくなりますよね? クランクやペダルに仕込むタイプのセンサーも,クライマーにとっては重量が気になる所でしょう.特に回転部の重量増に神経質になる方もいらっしゃると思います.
その点,PowerCal なら実質重量増ゼロで,練習でもレースでもワット計測ができます.また,練習と決戦用でバイクを乗り換える人にとっても,PowerCal なら気にする必要がありません.ANT+のサイコンさえあれば,ママチャリに乗っていてもパワー計測ができるのですから.
2.ヒルクライム中のPowerCalは結構正確
ストップ&ゴーで急な加減速の入るクリテリウムレース等になると,PowerCal の値は確かに怪しいです.まったく脚を停めているのにワット数が出力されつづけたり,信号ダッシュの際には一時的に1000Wとかあり得ない数値が出たりもします.しかし,一定時間同じ出力を出し続けるようなヒルクライムでは,PowerCalの数値はかなり安定しており,信頼できる目安となると思います.うーん... これは,「PowerCal がヒルクライムで有利な理由」じゃなくて,「ヒルクライムならPowerCalがうまく使える」という理由ですね.
3.心拍を基に算出しているからこそ目安になる
PowerCalは心拍数の時間変化からパワーの「推定値」を算出しています.パワーメータもどきです.もちろん,絶対的な精度でSRMやPowerTapには劣ります.ただ,このパワーの「推定値」は,自分の心肺機能のデータを基に算出されているからこそ,相対的な目安として扱いやすいのです.同じFTP(1時間持続して出せる自分のパワー)を測定したにしても,PowerTapでの計測値は「1時間,リアホイールのハブに掛けられる出力」で,PowerCalの計測は「1時間,自分の心肺系が機能し続けられる出力(っぽい数値)」になります.前者の方が客観的な数値のように見えますが,結局,ヒルクライム競技では自分の体と相談しながら,心肺機能を限界まで出し切る事を目標としているわけなので,PowerCalの方がより直接的な目安となり得ると思うのです.
ホイールが「お前はこのペースだと限界だ」と言ってたとしても,心肺に余力を残してゴールしてしまうのは残念な事です.それよりも,「お前はまだ上げられる」「お前はこれ以上飛ばさない方が良い」と,心臓に教えてもらう方が正しいと思いませんか?
いかがでしょうか?ANT+のサイコンを持ってる方,PowerCal オススメですよ!
サイクルオプス的には,PowerTapの方がたくさん売れてくれる方が良いかも知れませんが,PowerCal ,私はもっと売れても良いと思うんですけどねぇ〜...

固定ローラーとのセット販売ってのがあるんですね...